歯科衛生士の森田です。
今回は皆さんがあまり聞き慣れないと思う、歯科衛生士になる過程の一つである実習についてをお話します。
当院は福岡市大名にある
福岡歯科衛生士専門学校の実習医院となっております。
一昨年からの取り組みで歯科衛生士の成長に少しでも貢献できたらと思い、実習生の受け入れを行っています。
私が学生の時にもたくさんの歯科医院へ実習に伺わせていただきました。
医院によっての特色や方針の違いもあり学ぶことが多くありましたが、当院では一般診療、矯正歯科、小児歯科、赤ちゃん歯科などいろんなことに力を入れているため、よりたくさんのことが吸収できるのではないかと思います。
学校から実際の現場でのギャップに戸惑うことも多くあると思いますし、まずスタッフに馴染んでいく環境の慣れが特に大変なのではないかと思います。
そこで私たちは実習に専念できるよう、さらに少しでも成長していけるように実習生を受け入れるにあたって私たち自身も気をつけているところがあります。
それは普段から患者さんにも行っている「配慮を忘れない」ということです。
当院はスタッフも多いため実習始めにまず、名前を覚えることが大変だろうということからスタッフ紹介の資料を渡して、事前にコミュニケーションがとりやすいようにしています。
(スタッフ紹介だけでなく、はち歯科の理念や実習における注意点や歯科衛生士としての心構えについても載っています)
患者さんへも実習生が来ていることを紹介して実習生が患者さんとのコミュニケーションをとるきっかけを作ったり、ドクターのアシスト中もスタッフを必ず横についてもらい、分からない事はすぐその場で質問が出来る環境を作っています。
また当院はスタッフが多く在籍し、歯科衛生士だけでも現在13人います。
患者さんへのブラッシング指導だけでもいろいろなやり方、患者さんに合わせた伝え方をしていたりします。
それを聞いて学んで欲しいということもあり、決まった人にずっとついて学ぶのでなく、いろんな衛生士を見て聞いて学んでもらうということをしています。
またそれぞれ技術面でのやり方の違いなども教科書とは違い、習得した講師の先生やタイミングでも違ったり、個人でのやりやすさもあるため、自分に合ったやり方を見つける事が出来ると思います。
その他にも衛生士歴が長い方やいろんなところでの知識が多い衛生士もたくさんいます。
それぞれ着目するポイントが違ったりするのでアドバイスも幅広く出来ます。
将来同じ歯科衛生士として働くために今のうちからたくさんのことを習得して欲しいと思いますし、私たちも学生の時にこういうことを教えて欲しかったなどと学生の立場になって考える良い機会になっていると思います。
歯科衛生士は本当にやりがいのある仕事だと思います。実習生が社会人になった時に、当院での学びを生かして、歯科衛生士が楽しいと心から思ってもらえるよう、私たちは実習生と接しています。
同じ歯科衛生士として働けるときがくるのを楽しみにして、また来年の実習生を迎えたいと思います。