前回、歯科医院での栄養指導で紹介したTさん。
あれからまた、栄養指導に入らせてもらいました。
そこで今回も、Tさんについてご紹介していきたいと思います。
Tさん 77歳 男性 肥満 一人暮らし
性格は穏やかで、指導したことに対しては反応が良く、実践してくれる傾向にあります。
昔から、食事は自炊をしたり、職場での食事は手作りでお弁当を持って行っていたそうですが、大の甘党で、ケーキや菓子パンが大大大好きでした。
運動は、膝を痛めて以来あまりしなくなったようです。
糖尿病のほかに、下記のような既往歴がありました。
・胃潰瘍
・狭心症
・高血圧症
etc
今までは通院している内科でこれらの病気の薬物療法を行い、食生活の改善は特に行っていませんでした。
今回は、内科での検査結果が出たようでカウンセリングに入ったとたん、自ら検査結果の用紙を見せてくれました。
血糖値(mg/dl) | HbA1c(%) | 尿糖 | 尿淡白 | |
指導前 | 242 | 7.0 | ++++ | ± |
指導約2ヶ月後 | 130 | 6.5 | 陰性 | 陰性 |
検査結果を見た瞬間、私たちも見て驚くほど数値が改善されていました。
心なしか、Tさんの声も弾んだように感じ、内科の先生にも驚かれたと、おっしゃっていました。
また、体重も前回から500g減っていたようでとても喜んでいました。
前回栄養指導の時には、腸の調子が悪く、便秘気味と聞いていました。
今回改善のレシピを用意していたのですが、自ら気にかけて野菜を多く摂取していたようで、今は改善に向かっているようでした。
さらに、Tさんはレコーディングのノートを見てもう少し甘いものを減らさないといけないと思っているようでした。
このように最初は甘いものがやめられないとおっしゃっていたTさんがここまで向上心が上がり、自ら率先して糖尿病と向き合っていると感じました。
また、前回のコラムでは触れていませんでしたが、運動も無理ない程度で行っていきましょうとお伝えしていました。
すると、今は毎日30分程度のウォーキングを行っているとおっしゃっていました。
治療目的でこられる方がほとんどだと思いますが、このように私達は歯だけではなく皆さんの健康のために栄養指導など、力になれるようこれからも寄り添って生きたいと思います。