インプラント治療後でもMRI検査は受けられる?安全性と注意すべきポイント

インプラントMRI

インプラント治療を検討する中で、

「治療後にMRI検査を受けられないかもしれない」

といった話を聞いたり、インターネットで目にしたりして、不安に感じていませんか?

この不安は、医療や金属に関する情報の混乱から発生した誤解から生じることが多いです。

しかし実際には、多くの歯科用インプラントはMRI検査に対して安全であり、過度な心配をする必要はありません。

この記事では、歯科医師の視点から「インプラント治療後にMRI検査が問題になるのかどうか」について詳しく解説します。

また、検査ができない特定のケースや、MRI画像に影響を与える場合についても説明し、あなたの疑問や不安を解消します。

馬場院長

インプラント治療を安心して始めるために役立つ大切な情報ですので、ぜひ最後までお読みいただき、治療に対する不安を解消してください。

下記の動画では、インプラントとはどんなものか、他の治療法と比べたメリット・デメリットについて詳しく解説しています。

インプラントを検討している方が、まず押さえておくべき知識をまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。

YouTube動画:インプラントのメリット・デメリット【人気歯科医が徹底解説】

福岡県大野城市でインプラント治療をお探しの方へ

当医院では、患者様一人ひとりの状況やお悩みに合わせた精密な診断と適切な治療計画をご提案しています。

無料相談を電話とメールで承っていますので、治療への不安や疑問を、ぜひお気軽にご相談ください。

インプラント治療を検討する際には、信頼できる歯科医院を選ぶことが何より大切です。

医院の設備や医師の経験、治療の実績をしっかり確認し、自分に合った医院を選びましょう。

インプラント治療を成功させるための詳しいポイントは、下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

福岡県大野城市やその周辺にお住まいで通える方は、ぜひ「はち歯科医院」にご相談ください。

一方で、当医院に通えない地域の方は、下記の記事を参考にインプラント治療を行う医院を慎重に選んでくださいね。

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なぜ「インプラント治療後にMRI検査を受けられない」と誤解されるのか

まずは「インプラント治療後にMRI検査を受けられない」と誤解をする方が多い理由について解説します。

医療用インプラントと歯科用インプラントの混同

インプラントには大きく分けて、

  • 医療用
  • 歯科用

の2種類があります。

医療用インプラント(ペースメーカーや人工関節など)は、MRI検査中に磁場の影響を受けることがあり、それが危険だとされています。

馬場院長

このため、歯科用インプラントも同様に危険だと誤解されがちです。

しかし、歯科用インプラントは多くの場合チタン製であり、磁場に反応しないため、MRI検査には影響を与えません。

ですので、歯科用インプラントを装着している場合でも、MRI検査を安全に受けることができます。

歯科用インプラントはチタン製なのでMRI検査を安全に受けられる

金属は大きく分けて3つの磁性分類に分かれます。

  1. 強磁性体:
    強磁性体は磁石に強く引き寄せられる性質を持つ金属で、代表的なものには鉄やニッケル、コバルトがあります。
    これらの金属は、MRIの磁場に強く反応し、影響を受けるため、MRI検査中には注意が必要です。
  2. 常磁性体:
    常磁性体は磁場に弱く反応する金属で、チタンやアルミニウム、銅がこれに該当します。
    これらはMRI検査中にほとんど影響を受けないため、通常安全に使用されます。
  3. 反磁性体:
    反磁性体は、磁場にほとんど反応しない金属です。
    例えば金や銀、銅がこの分類に入ります。
    反磁性体の金属は、MRI検査に影響を与えることがなく、磁場による影響は非常に少ないです。

歯科用インプラントに使用されているチタンは、この中でも「常磁性体」に分類されます。

馬場院長

チタンはMRI検査中にわずかに反応することはありますが、その影響は極めて小さいため、ほとんどのケースで安全に検査を受けることができます。

心配な方は、事前に歯科医師に相談し、自分のインプラントの材質を確認することで、安心して検査を受けることができます。

歯科用インプラントでもMRI検査ができないケース

歯科用インプラントはチタン製なので、ほとんどのケースでMRI検査を問題なく受けられることをお伝えしました。

しかし、「歯科用インプラントでもMRI検査ができない3つケース」があるので、注意が必要です。

  1. オーバーデンチャーを使用
  2. 歯科用金属を含む補綴物や入れ歯
  3. 古いインプラントや異なる材質を使用

それぞれのケースについて詳しく解説します。

⑴ オーバーデンチャーを使用

インプラントで支える形状のオーバーデンチャーは、歯を失った方や歯の本数が少ない方に対して、安定した入れ歯として使用されます。
特にインプラントに取り付けることで、通常の入れ歯よりも安定性が高くなります。

この入れ歯の固定方法の一つとして、マグネットアタッチメント(磁石)を使用したタイプがあります。
マグネットアタッチメントは、インプラントと入れ歯の間に磁石を設置し、入れ歯を着脱可能にしつつ、しっかりと固定する仕組みです。

この磁石に使用される金属は、通常「強磁性体」に分類される鉄やニッケルなどの金属です。

強磁性体は、MRIの磁場に強く引き寄せられる性質を持っているため、MRI検査中に反応し、検査に影響を与える可能性があります。

そのため、マグネットアタッチメントを使用したオーバーデンチャーを装着している場合、MRI検査前に取り外す必要があります。

馬場院長

オーバーデンチャーを使用している患者様は、MRI検査の前に必ず歯科医師に相談し、どのような対策が必要かを確認することが重要です。

⑵ 歯科用金属を含む補綴物や入れ歯

インプラントに装着する補綴物やインプラントで支える入れ歯に使用される一部の金属は、MRI検査中に磁場に強く反応し、検査に影響を与える可能性があります。

特に以下の金属が使用されている場合は、注意が必要です。

  • コバルトクロム合金:
    強磁性体に分類され、磁場に強く引き寄せられる性質があります。クラウンやブリッジなどに使用されることが多いため、MRI検査の前に必ず確認が必要です。
  • ニッケルクロム合金:
    ニッケルを含むため、磁場に強く反応します。強磁性体であり、補綴物や入れ歯に使われることがあるため、注意が必要です。
  • ステンレススチール:
    入れ歯のフレームや固定装置に使われることがあります。常磁性体ですが、MRI検査で影響を及ぼす可能性があるため事前に確認が必要です。

これらの金属が使用されている場合、MRI検査中に不具合が生じる可能性があります。

馬場院長

入れ歯など口から出せる(外せる)ものであれば良いですが、固定されている場合などは、事前に歯科医師と必ず相談することが大切です。

⑶ 古いインプラントや異なる材質を使用

チタン製のインプラントはMRIに安全である一方、古い材質のものは注意が必要です。

古いタイプのインプラントや、チタン以外の金属を使用したインプラントは、MRI検査時に問題が発生する可能性があります。

特に、過去に使用されていた以下の金属が注意すべき材料です。

  • ステンレススチール:
    初期のインプラントにはステンレススチールが使用されることがありました。
    常磁性体で、MRI検査中にわずかに反応します。
    特定のタイプは強磁性体成分を含んでいることもあり、磁場に影響を与える可能性があります。
  • コバルトクロム合金:
    古いインプラントではコバルトクロム合金が使用されることがあります。
    強磁性体であるため、MRI検査中に強く反応し、問題を引き起こす可能性があります。
  • 金-パラジウム合金:
    金とパラジウムを含む合金も、古くからインプラントに使われることがありました。
    パラジウムがわずかに磁場に反応するため、検査時に影響を及ぼすことがあります。
馬場院長

上記の金属を使用した古いインプラントを装着している場合、MRI検査時に安全であるかどうかを確認するために、事前に歯科医に相談することが重要です。

歯科用インプラントがMRI画像に与える影響とその対策

ここまで解説したように、「チタン製の歯科用インプラント」であれば、治療後でも問題なくMRI検査を受けられます。

しかし、撮影するMRI画像に、稀に影響を与えることがあります。

ノイズや影が発生する可能性がある

チタン製のインプラントがMRI画像に影響を与えることは稀ですが、場合によってはノイズや影が発生することがあります。

馬場院長

これにより画像が多少歪むことがありますが、診断に大きな支障を来すケースはほとんどありません。

医師が事前にインプラントの位置や材質を把握していれば、この影響を最小限に抑えることが可能です。

画像品質を守るための対策

MRI検査の前に、インプラントの位置や材質を医師に伝えることが重要です。

馬場院長

これにより、画像に影響が出る可能性を減らし、正確な画像を撮ることができます。

特に、影響が懸念される場合は、上部構造を一時的に取り外すといった対策も考慮します。

はち歯科医院から、インプラント治療を検討している方へのメッセージ

インプラント治療は、失った歯を取り戻すための効果的で長期的な治療法です。

しかし、治療に関して不安や疑問をお持ちの方も少なくありません。

その中でも、「インプラント治療後にMRI検査が受けられないのでは?」という心配を抱える方は多くいらっしゃいます。

当院では、歯科用インプラントがMRI検査に与える影響についても丁寧に説明し、患者様の不安を解消いたします。

当院で使用している歯科用インプラントはチタン製であり、MRI検査に影響を与えることはほとんどありません。

ご不安がある場合でも、事前にしっかりと相談いただければ、安心して治療を受けることができます。

また、当院では最新の技術と安全な治療環境を整えており、患者様一人ひとりに最適な治療プランをご提案いたします。

もしインプラント治療に関して不安や質問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

インプラント治療を検討する際には、信頼できる歯科医院を選ぶことが何より大切です。

医院の設備や医師の経験、治療の実績をしっかり確認し、自分に合った医院を選びましょう。

インプラント治療を成功させるための詳しいポイントは、下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

福岡県大野城市やその周辺にお住まいで通える方は、ぜひ「はち歯科医院」にご相談ください。

一方で、当医院に通えない地域の方は、下記の記事を参考にインプラント治療を行う医院を慎重に選んでくださいね。

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また、インプラント治療を検討している方にとって、1番大きな心配事は「費用面」ではありませんか?

長期的な視点でトータルコストを抑え、信頼できるインプラント治療を受けられるための知識を、下記の記事で解説していますので参考にしてください。

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