インプラント治療を検討している方の中で、
「保険が適用されるのか」
「治療費はどのくらいかかるのか」
と悩んでいる方は多いでしょう。
この記事では、歯科医師の専門知識に基づき、
- 保険適用となるインプラント治療の条件
- 保険が適用されない場合の費用
- 医療費控除を活用した費用軽減方法
を詳しく解説します。
下記の動画では、インプラントとはどんなものか、他の治療法と比べたメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
インプラントを検討している方が、まず押さえておくべき知識をまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
YouTube動画:インプラントのメリット・デメリット【人気歯科医が徹底解説】
当医院では、患者様一人ひとりの状況やお悩みに合わせた精密な診断と適切な治療計画をご提案しています。
無料相談を電話とメールで承っていますので、治療への不安や疑問を、ぜひお気軽にご相談ください。
インプラント治療を検討する際には、信頼できる歯科医院を選ぶことが何より大切です。
医院の設備や医師の経験、治療の実績をしっかり確認し、自分に合った医院を選びましょう。
インプラント治療を成功させるための詳しいポイントは、下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
福岡県大野城市やその周辺にお住まいで通える方は、ぜひ「はち歯科医院」にご相談ください。
一方で、当医院に通えない地域の方は、下記の記事を参考にインプラント治療を行う医院を慎重に選んでくださいね。
目次
Ⅰ インプラント治療の保険適用の条件を理解しよう
インプラント治療は非常に魅力的な選択肢です。
しかし、ほとんどの患者様は、保険が適用されず、自由診療で全額自己負担になるケースに当てはまります。

保険が適用されるのは、事故や重大な疾患によって、機能回復が必要とされるケースに限られます。
保険が適用された場合、通常は医療費の3割が自己負担となりますが、条件によってはさらに負担が軽減されることがあります。
たとえば、70歳以上の方や所得に制限がある方は、自己負担割合が1割や2割に軽減される可能性もあります。
こうした保険の適用により、治療費の負担が大幅に軽くなる場合があります。
この章では、まず保険適用になるケースを示し、その後に適用基準や確認方法、そして適用されないケースについて詳しく解説します。
保険適用になるケース
日本でのインプラント治療の保険適用は、以下のような医療的な理由に基づく特定の状況でのみ認められることが多いです。
- 事故による重大な顎の損傷
交通事故や労働災害で顎骨が大きく損傷された場合、機能回復のためにインプラント治療が必要とされることがあります。 - がん治療による顎の一部喪失
がん治療で顎骨の一部を失った場合、食事や会話の機能を回復するためにインプラントが必要とされるケースがあります。 - 先天性の顎骨の異常
先天的に顎骨の形成不全や欠損がある場合、機能的な改善を目的にインプラント治療が行われることがあります。
これらのケースでは、歯科医師の診断により「医療的にインプラント治療が必要」と判断されると、保険が適用される可能性があります。
しかし、適用されるかどうかは、治療の初期段階で歯科医師と相談し、詳細な診断を経て確認する必要があります。
保険適用の基準と確認方法
インプラント治療における保険適用の基準は、厚生労働省の医療保険制度に従って定められています。
保険適用される場合は、特定の条件を満たす医療機関で治療を受ける必要があります。
ほとんどの一般的な歯科医院では保険適用ができないため、具体的にどこに行き、何をすればよいのかをわかりやすく解説します。
一般の歯科医院ではインプラント治療を保険適用で受けられない
インプラント治療を保険適用で受けるためには、大学病院や大規模な病院にある「歯科」または「歯科口腔外科」で治療を受ける必要があります。
一般の歯科医院ではなく、規模が大きく、特に歯科口腔外科を標榜する医療機関が対象です。
【保険適用が可能な医療機関の条件】
- 大学病院や大規模な総合病院であること
大学病院や規模の大きな総合病院で、歯科や歯科口腔外科を標榜していることが必要です。 - 歯科または歯科口腔外科を標榜していること
歯科医療の専門科として、歯科口腔外科を掲げている医療機関であることが求められます。 - 常勤の歯科医師が複数名在籍していること
治療を行う医師は、5年以上の経験を持つ歯科医師が2名以上常勤していることが条件です。 - 当直体制が整っていること
夜間や緊急事態に備えた当直体制が確保されている必要があります。
万が一の緊急手術やトラブル発生時にも対応できることが求められます。 - 医療機器や安全管理体制が整っていること
医療機器の管理、薬品の保管、安全対策がしっかりと整備されていることが条件です。
患者様の安全を確保するために、最新の医療機器や設備を持つことが求められます。
保険適用できるのか確認する具体的な手順
- 一般の歯科医院での主治医に相談
まずは、普段通っている歯科医院で、保険適用の可能性について相談してみましょう。
ここで自分の症状が保険適用の条件に当てはまるかを診断してもらいます。
- 大学病院や大規模な総合病院への紹介状を書いてもらう
条件を満たす可能性がある場合、主治医から大学病院や大規模な総合病院に紹介状を書いてもらいます。
紹介状を持参すると、適切な診察や手続きがスムーズに進みます。
- 大学病院や大規模な総合病院で、専門医による診断を受ける
大学病院や大規模な総合病院にて、専門医による詳細な診断を受け、自分が保険適用の対象となるか確認します。
保険適用されないケース
インプラント治療において、ほとんどの方が保険適用を受けられないのが現実です。

多くのケースでは、自由診療となり、全額自己負担になります。
以下に、保険適用がされない代表的なケースをまとめます。
- 審美目的
見た目を改善することを主目的としたインプラント治療は、保険適用外です。
例えば、歯の見た目を美しくしたい、歯並びを改善したいという理由では、医療的な必要性がないと判断され、保険は適用されません。 - 軽度の歯の損傷
軽度の虫歯や部分的な歯の欠損で、通常の歯科治療で対応できるケースは保険適用外です。
これらの場合は、通常の補綴治療(ブリッジや入れ歯など)になります。
ですので、インプラントを選択した場合は全額自己負担となります。 - 単純な歯の置換
機能的な問題がない状態で、見た目や審美的な理由で健康な歯をインプラントに置き換える場合は、保険適用の対象外となります。
Ⅱ 保険適用外(自由診療)の費用はどうなる?
インプラント治療が保険適用外となる場合、すべての費用が自由診療として自己負担となります。

多くの方が保険適用外となることが想定されます。
ほとんどの方は保険適用できませんから、インプラント治療の具体的な費用や、負担をどう軽減できるかが、重要なポイントになります。
この章では、自由診療でのインプラント治療の費用と内訳、そして支払い方法について詳しく解説します。
自由診療のインプラント費用の平均は?
自由診療のインプラント治療の場合、費用は一般的に1本あたり30万円から50万円が相場です。
ただし、具体的な費用は治療を受ける歯科医院や、使用する材料、技術、さらには患者様の口腔内の状態によって異なります。
インプラント治療の費用構成と支払い方法
インプラント治療の費用は、以下の項目で構成されます。
- 材料費
インプラント体(顎骨に埋入するチタン製の人工歯根)と人工歯冠の費用が含まれます。
素材や技術により価格が変動します。 - 手術費用
インプラントを埋入するための外科的手術にかかる費用。
場合によっては、骨移植やサイナスリフトといった追加手術が必要になることもあります。 - 手術後のメンテナンス費用
手術後のメンテナンスや定期検診、問題が発生した場合の再調整なども費用に含まれます。
歯科医院によっては、患者様の負担を軽減するために分割払いや無利子ローンを提供しているところも多く、これを利用することで高額な治療費を月々の支払いに分散することが可能です。
【支払い方法のオプション】
- 分割払い:
総額が高額になるため、多くの歯科医院で月々の分割払いが可能です。
治療期間に応じて支払い回数を選択できる場合もあります。 - 無利子ローン:
一部の歯科医院では、患者様の経済的負担を軽減するため、無利子でのローンをご利用いただける場合があります。
カウンセリングで支払い方法について確認しましょう。
治療前にこれらの詳細を確認するためには、歯科医院での初回カウンセリングが重要です。
このカウンセリングでは、治療の具体的な内容、必要な手術の範囲、予想される治療期間について詳しく説明を受けることができ、費用見積もりも提供されます。
インプラント治療にかかる具体的な費用について、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
また、インプラント治療において信頼できるメーカー選びについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
下記の動画でも、「たくさん種類があるインプラントのメーカーから、どれを選べばいいのか」について、はち歯科の院長がわかりやすく解説しています。
メーカーの違いが治療成績を左右する理由、世界的に認知度の高いメーカーを使うメリットをまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
YouTube動画:インプラントのメーカーを知らないで入れると危険な理由
Ⅲ 医療費控除を利用して負担を減らす方法
インプラント治療は多くの場合、自由診療となり、治療費が高額になることが一般的です。
しかし、医療費控除を活用することで、支払った治療費の一部を所得税の控除として取り戻すことができ、最終的な負担を軽減することが可能です。

- 医療費控除の基本的な仕組み
- 申請に必要な情報
- 節税のポイント
を詳しく解説します。
医療費控除の対象になる条件は?
医療費控除は、「年間の医療費が10万円」または「所得の5%」を超えた場合に、超過分が所得税から控除される制度です。
この金額には、インプラント治療の費用も含まれるため、インプラント治療を受けた方は医療費控除の申請を検討する価値があります。
インプラント治療のように高額な自費診療は、医療費控除を活用することで大きな節税効果を得ることができます。
特に、家族全体での医療費を合算できるため、他の家族の医療費と合わせて10万円を超えた場合も控除対象となります。
【医療費控除の条件】
- 自分自身や家族(扶養親族を含む)に対して支払った医療費
- 支払った年の所得税の控除対象になる
- 交通費(治療のために必要な通院費用)も含めることができる
医療費控除を申請する際に必要なものは?
医療費控除を申請するためには、支払った医療費を証明する領収書や明細書が必要です。
これらの書類は、治療費や処方された薬の費用を含むすべての医療費の詳細を記録したもので、以下のような文書を収集しておく必要があります。
【申請に必要な書類】
- 領収書
インプラント治療を受けた際に支払った医療費の領収書を必ず保管しておきましょう - 医療費明細書
申請時に提出する書類で、医療費の内訳を明記するため、これも大切です - 医療機関や薬局への支払明細
薬や治療にかかった費用のすべてを明示します
また、治療のためにかかった交通費も医療費として計上できますが、タクシーなどの利用は基本的に認められません。
公共交通機関の利用が前提となるため、交通費の記録も忘れずにおこなうことが重要です。
医療費控除で知っておきたい節税のポイント
医療費控除を賢く使うためのポイントとして、以下の点を押さえておくと、より効果的な節税が可能になります。
- 医療費の合算
自分だけでなく、家族全員の医療費を合算することができます。
家族全員の医療費を合算し、年間で10万円を超える場合は、控除の対象となります。 - 年内の治療費を計画的に
医療費控除の対象となるのは、その年に支払った医療費です。
大きな治療や高額な治療が予定されている場合、年内に治療を受けて費用をまとめて支払うことで、より多くの医療費を控除対象にできます。 - 通院交通費も控除対象
インプラント治療のために通院した際の公共交通機関の交通費も、医療費控除に含めることができます。
治療にかかった交通費を漏れなく申告することで、より多くの控除を受けることができます。 - 保険金などの差し引き
インプラント治療にかかった費用から、保険金や補助金などで受け取った金額は差し引かれるため、これを考慮した上で控除額を計算しましょう。
医療費控除の詳細な手続きについては、下記の記事「インプラント 医療費控除」で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
Ⅳ はち歯科医院から、インプラント治療を検討している方へのメッセージ

まずはご自身の状況にあった正確な情報を得ることがとても大切です。
保険が適用されるケースは限られていますが、当院では患者様一人ひとりのニーズに応じて、最適な治療プランを提案し、安心して治療を受けていただけるようサポートしています。
もし、保険が適用される可能性がある方は、早めに専門機関にて確認を行うことをおすすめします。
当医院でも必要に応じて、適切な施設への紹介をおこなっております。
保険が適用されない自由診療の場合も、多くの患者様が心配される費用の負担を軽減するため、分割払いや無利子ローンなどの支払いプランをご用意しています。
また、医療費控除を活用することで、治療費の一部を控除できる可能性もありますので、税金面でのサポートもお伝えいたします。
当医院では、治療後のメンテナンスを非常に重要視しており、インプラント治療後も定期的な検診を通じて、長期的にお口の健康を守るサポートをおこなっています。
インプラントは一度埋め込んで終わりではなく、継続的なケアが必要な治療ですので、安心してお任せください。
インプラントに関して不安がある方、保険適用や自由診療の費用負担に関するご相談など、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。
当医院のスタッフが全力でサポートいたします。
インプラント治療を検討する際には、信頼できる歯科医院を選ぶことが何より大切です。
医院の設備や医師の経験、治療の実績をしっかり確認し、自分に合った医院を選びましょう。
インプラント治療を成功させるための詳しいポイントは、下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
福岡県大野城市やその周辺にお住まいで通える方は、ぜひ「はち歯科医院」にご相談ください。
一方で、当医院に通えない地域の方は、下記の記事を参考にインプラント治療を行う医院を慎重に選んでくださいね。
費用面の不安を解消し、安心してインプラント治療を受けられるよう、解説していきます。