Interview
長崎歯科衛生士専門学校 卒業
吉村 聡美
歯科衛生士として、子どものお口のケアだけでなく、発達や生活全体を見守りながら、保護者の方の不安にも寄り添っています。院内では仲間と学びを共有し、院外ではセミナーなどを通じて「歯科衛生士の新しい働き方」を発信しています。日々の小さな「できた!」の積み重ねが、この仕事のやりがいです。
お子さんに関する不安を
解消できたらいいなと思います。
私の仕事は、歯医者さんの中で子どもたちと関わることが中心です。
お口の中をきれいにするだけじゃなく、「うまく食べられているかな?」「ちゃんと口を閉じられているかな?」といった、子どもの成長や発達のことまで見ていきます。
保護者の方とお話しすることも多く、「家でどうしたらいいですか?」などという相談に寄り添いながら、不安を少しでも軽くできたらいいなと思いながら関わっています。
それに加えて、これまでに学んできたことを院内のスタッフと共有したり、セミナーを通じて他の歯科衛生士さんと分かち合ったりするのも、私の役割のひとつです。
簡単に言うと、目の前の子どもやお母さんを支えることと、自分の経験をまわりに伝えていくこと、その両方を中心に働いています。"
自分の可能性を広げたい——だから、はち歯科を選びました
私は既卒で入職しましたが、これまで歯科医院で働くなかで、「一日の大半を過ごす職場」だからこそ、楽しく、そして成長できる環境を大切にしてきました。
特に、新しい知識や技術に触れながら、学び続けられる場所を求めていました。勉強熱心で、常にアップデートを重ねている歯科医師のもとで働くことは、自分の時間を有意義に使い、視野を広げ、可能性を伸ばしていくためにも重要だと考えていたからです。
はち歯科の面接を受けたのは、そうした環境が整っていると感じたからです。診療方針や取り組みを知るなかで、ここなら自分のキャリアにとって価値ある経験が積めると確信し、入職を希望しました。
誰かの役に立てる。それが、私の原動力
私がこの仕事でやりがいを感じるのは、子どもとお母さんの変化を間近で見られることです。
たとえば、最初はいつも口が開いていたお子さんが、少しずつ意識して閉じられるようになったり、食べ方が上手になったり、表情が明るくなったり…。そんな小さな「できた!」が見えると、本当にうれしくなります。
お母さんも、最初は不安そうな表情だったのが、「話を聞いて安心しました」「来てよかったです」と笑顔で帰られる姿を見ると、歯科衛生士の仕事の奥深さを感じます。
もちろん、これまでたくさん失敗もしてきました。でも、そのたびに先生やスタッフと話し合い、「どう関わればうまくいくか?」を一緒に考えて、何度もやり直しながら少しずつ形にしてきました。
大変なこともありますが、その分「変化」を感じられたときの喜びはとても大きいです。
誰かの役に立てるって、本当にうれしいことだなと実感しています
院内から地域へ。つなげる歯科衛生士の想い。
私には、院内・院外の両方で目指している目標があります。
院内では、大人も子どもも「小さなできた」が積み重なっていく過程を大切にしています。保護者の方とお子さんの変化を一緒に喜び、そっと背中を押せるような、安心して頼っていただける存在でありたいと考えています。
また、一緒に働くスタッフに対しても、自分がこれまで学んできたことを少しずつ伝えていきたいという思いがあります。特別なことではなく、日々の臨床の中で「今この場で活かせること」を共有しながら、チーム全体で子どもたちを支えられる環境をつくっていきたいと思っています。
さらに今後は、はち歯科で取り組んでいる考え方や実践を、院外にも広く伝えていくことにも力を入れていきたいと考えています。セミナーや情報発信を通じて、私たちの仕事の価値ややりがいを伝えることで、「歯科衛生士として、こんな働き方もあるんだ」と誰かの気づきやきっかけになれば、とてもうれしく思います。